母の背中

今日は朝からなんとなく


やる気が出なかったところ、


実母から


「仕事休みだから手伝えることが
あれば手伝うよー」


と連絡が来たので、


ありがたく頼ることにしました。




買い出しに行く間の
息子の遊び相手をお願いしたのですが、


息子は喜んで遊んでくれたし


私も身軽で買い出しが出来たので


とても助かりました。




実家は近いのですが、


両親も勤めているためあまり頻繁に
通わないので


母とちゃんと会って話が出来る時間が
取れたのは


実は久しぶりでした。




買い出しの後ふと思いついた私。


買ってきた鯵をさばく間
もう少し息子と遊んでほしいと


急に頼んだのですが、


それにも快く答えてくれる母。




鯵をさばきながら話していると、


ふらっとその様子を見に来た母が




「こっちの方向からさばいた方がええよ」　




とさばき方をレクチャーして
くれました。









母は料理上手で魚が得意なことは
よく知っていたのですが、


親に教えてもらうのがなんだか
恥ずかしかった私は


なんとなく「教えて」と言えないまま
大人になってしまいました。


それが、こんなタイミングで　
教えてもらえるなんて。


さばき方はYouTubeなどを


見ながら自分で勉強したのですが、


やっぱり手元を見てもらいながら
教えてもらえる機会は貴重ですね。


熟練の技に


おー、なるほど……


と、舌を巻くばかり。




私がもたもたとさばいていた鯵を


手早くいとも簡単にさばく母の背中は


少し大きく見えました。




よく喧嘩もするし、


特に物を捨てる捨てないの価値観は


全くと言って良いほど間逆なので
よくぶつかり合う母娘なのですが、


やっぱり母が元気なうちに


教えてほしいことがまだまだあるなあ


と、思った日でした。




久しぶりに母の偉大な背中を


見られた気がします。














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