こもれびびより

くるみの日記帳

おやつをおにぎりに変えました**子どもをじょうぶにする食事は時間もお金もかからない



図書館パトロールをしていると


気になるタイトルの新書があったので


思わず手にとってしまいました。




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幕内秀夫さんの
「子供をじょうぶにする食事は、
時間もお金も手間もかからない」




鮮やかな黄色いカバーに


大きく描かれたおにぎりが
目を引きます。


そしてなんと言っても、薄い。




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薄くて字も小さくなく、


挿絵もあって読みやすそう!




ということで、さっそく読んでみました。




結論から言うと、


本当に当たり前だけど現代社会を生きる
親が忘れがちな大切こと


が、詰め込まれた良書だと思います。




著者の幕内さんは、伝統食と健康の研究を
行われています。


長年にわたって全国のお母さんたち
や保育園、幼稚園に向けて子どもの食事に
関する講演もされています。




そんな幕内先生が活動をしてきた40年間を
振り返り、40年前と現在を比較したときに
もっとも大きいと思う変化。


それは、


子どもの食事に関する
世の中の関心が高まっている


つまり、


子どもの食事について
悩んでいる親御さんや保育士さんたちが
増えている


ということだそうです。




まさに私も悩める母親。


これは読むしかありません。




そんな先生からの質問。
現在の子どもの食事について、


1.飲み物は「水・麦茶・ばん茶」にしていますか?
2.朝食の主食は「ごはん」ですか?
3.おやつは「おにぎり」を中心にしていますか?
4.「スナック菓子」は与えないようにしていますか?
5.ごはん以外の主食は「そば・うどん」が多いですか?


この質問を著書のとおりに採点してみると、


我が家での点数は60点でした。


60点…微妙ですね…。


しかし先生は、何点になっても
気にしなくて良いとおっしゃいます。


本を読めば、誰でも無理なく「70点」に
できるということです。




実は私はこの手の本が好きで
見つけたらよく読むのですが、


こちらの本は他の多くの本と比べ


少し異質な部分があるように思いました。




そう思った一番の理由は、
なんと言っても幕内先生が


「6つの栄養バランス論」を
「6つの母子いじめ」


と、ばっさり否定しているところです。


6つの栄養バランス、と言えば、
多くの人が耳にしたことがあるであろう


肉、魚が1群、乳製品が2群…
という、国が提唱しているあれです。


幕内先生は
「子どもは元々生きるために食べる必要が
あるものを自ら取捨選択している。」
と考えられています。


にもかかわらず6つの栄養バランス論が
提唱された(昭和30年頃)ため


子どもの選択を大人が信じられなくなり
好き嫌いする子どもに偏食の烙印が押され
母親は子どもの食事に悩むようになった。


というのが先生の論です。


共働き家庭の増えた忙しい現代。
栄養バランスを配慮した手料理だけで
賄いきれなくなるのは当然。


そこで登場する冷凍食品、加工食品、
レトルト食品、ゼリー飲料やサプリメント
などに半分以上頼るようになっては


生活全体のバランスが崩れる一方である。


と言われています。


なるほど確かに。


では、本当の意味で子どもにとって
バランスの良い食事とは何か?


それを易しく教えてくれるのが本著です。




この手の本には珍しく
著者が男性であるためか、


歯切れよくトントンと読み進められます。


「子どものおやつは”上”に成長するための
もの、お母さんのおやつは”横”に成長する
ためのものなので全く別物。」
「スナック菓子は最強(凶)」


と、耳が痛い表現も多々あるのですが、


不思議と、先生から私たち親への
”愛のムチ”だな…。


と、思える文章なのですごい。


「子どもの好き嫌いは当たり前。」
「お昼の弁当に栄養バランスなど考える
必要はない。」
「100点である必要はなく70点で十分。」
「経済状況を加味して身の丈に合った
食事をすればいい。」


と、勇気をもらえるメッセージも
たくさんありました。




そんな本著では子どもの栄養を支える
ために、


具体的な”6つの提案”が記されています。


その中でも私が影響され


すでに実践しているものが、


『子どものおやつは”食事”
なので、おやつにおにぎりを出す』


ことです。


うちの息子はよく食べるのですが、
頻繁に食べ過ぎて逆に心配していました。


どんなにしっかり食べても2時間すれば
もう腹ペコでぐずる…


という日々が続いていたので


本当にそんなに食べていいものか…


2時間おきに何を食べさせればいいのか…


と、最近悩んでいました。


毎回同じものを出すのもダメな気がして
バナナ、パン、ゼリー、クッキー…
と、色々出していたのですが、


本著を読んで


”先にご飯を多めに炊いておいて
お腹が減ったらおにぎりを食べさせる”


という方法に変えました。


勝手な思い込みで、


「ごはんを出したらおかずも出さなきゃ」


と、それこそ栄養バランス問題に
縛られていたのですが、


ごはんと海苔、またはごはんだけ。


というようなおやつの頻度がかなり
増えました。


ごはんだけでほんとに食べるのか…?


と心配していたのですが、


これがむしゃむしゃ食べるので
私の方がびっくりしています。


この姿を見て確信したのは、


やっぱり息子は”上”に成長するために
おやつを欲していたんだな。


ということ。


なので自信を持っておにぎりを
食べてもらっています。


気持ちも楽になりましたし、


外出の時にもおにぎりを持参する
ようになり逆にパンを購入する
回数が減ったため、


経済的にも負担が軽くなりました。




幼いお子さんのいる親御さんには、


ぜひ一読してほしい本でした。


それぞれの家庭で参考にできるところが
あるのではないでしょうか。


子どもをじょうぶにする食事は時間もお金も手間もかからない [ 幕内 秀夫 ]
















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